NAエンジンからハイブリッドへ方向性を変えるホンダ

ハイブリッド尽くしのホンダ

自動車メーカーというものは昔から同じような傾向を持った車を作り続けてくるのが一般的ですが、ホンダに限ってはそれが全く通用しません。

ホンダが四輪車を作るようになったのは1963年のこと、初めて作られたのはT360という小型トラックでした。

それ以来現在に至るまでいろいろな車を作り続けてきたのですが、ある一時やたらと偏ったラインナップになった時期がありました。

その時期の代表モデルというのがシビックやインテグラなどのNAエンジンをつかったスポーツモデルです。

これらのモデルはホンダが開発した可変カムプロフィール機構であるVTECという技術が開発されたことによって生まれたようなもので、低回転用のカムと高回転用のカムを切り替えることによって高回転型のエンジンを作り出し、そのパワーを活かすかのようなスポーツモデルを作っていたのです。

こだわっていたのはNAエンジンということ、ホンダはF1にエンジンを供給しており、ターボエンジンが禁止になったF1での技術を使って、それを量産車に反映させるという考え方があったのです。

シビックやインテグラ以外にもプレリュードやアコード、レジェンドなどにもそのVTECエンジンを搭載して、どちらかというとスポーティーな車を作っていたのです。

しかし、エコブームが巻き起こりパワーよりも燃費が望まれる中、一切のスポーツモデル開発と販売を中止したホンダが次に取り組んだことがハイブリッドシステムでした。

その当時すでにトヨタがプリウスでハイブリッドシステムを世に知らしめていたのですが、その二番手となるために必死になってハイブリッドシステムを開発していきました。

そこで登場するのがIMAというハイブリッドシステムだったのですが、トヨタのハイブリッドシステムのような電気モーターに頼るようなシステムではなかったため、目を見張るような燃費向上は見られず、あまりにもお粗末なものとなってしました。

しかし、このシステムをホンダの主力モデルであるフィットやその派生モデルであるフリードなどに搭載した結果、かなりの売り上げを上げることとなり、それ以降新しいハイブリッドシステムを開発しながらハイブリッドモデルをどんどん世に送り込むようになりました。

ただ、ホンダファンのほとんどの方が昔の車の方がよかったという方が圧倒的に多いらしく、中古車でも最近のハイブリッドモデルなどよりも一昔前のシビックやインテグラ、アコードの人気が高いと聞きます。

確かの今のホンダの車はハイブリッドモデルばっかりではっきり言って面白くはありません。

しかし、燃料をたくさん使ってハイパワーを出すことに専念していたと思ったら今度は一転して燃料をケチることに全社を挙げて取り組むというように、簡単に方向性を変えてしまうホンダのことですから何がきっかけでまたスポーツモデルなどを作り始めるかわかりませんので、期待したい自動車メーカーだと思います。

コスト削減が生み出す新しい形

少しずつ景気も上昇していっているようですが、その景気に一番敏感に反応するといわれているのが自動車関連企業です。

特に自動車の生産をする自動車メーカーは顕著にその影響を受けることが多く、そのためにいろいろな対策を取らなければならないのです。

車が売れて売れて仕方がないという良い方向に進んでいるではいいですが、どんな車を出してもなかなか販売台数が増えないという現在のような状況では特にです。

こういった場合はほとんどの自動車メーカーは支出を抑えるためにいろいろなコスト削減策を講じます。

コスト削減といえば、トヨタが得意とするものですが、それ以外の自動車メーカーでも行っていますし、もちろんホンダでも行っています。

しかし、ホンダはこのコスト削減策において一つの車の作り方を見つけたのです。

それがNシリーズというの軽自動車で、要するに一つの基本的なものを作ってそれを土台とし、さまざまなモデルを作り出すということです。

こういったことは他の自動車メーカーでも行ってはいるのですが、Nシリーズほどモデルによって違いが少ないものはなく、もはやプラモデルのように、シャーシは同じでボディだけ乗せ換えるという極端なやり方はホンダだけなのです。

現在までにもN-BOXやN-BOX+、N-ONE、N-WGNと4つのモデルを作り出し、今後も過去に大ヒットしたオープンモデルであるビートの後継モデルとなるモデルもこのNシリーズのプラットフォームを使って作りだされるであろうといわれています。

軽自動車は規格があるため登録車のように幅広いジャンルの車を作ることができないので、一つのプラットフォームでボディを載せかえるというやり方が通用するのでしょう。

ただ、同じプラットフォームということは乗り味もほとんど同じということでどの車を乗っても同じ感覚ということになりかねないのですが、そこは実用車である軽自動車ですので、そこまで求める方もいないのです。

これによって軽自動車界にカムバックすることができたのですが、新車の販売状況もそこそこいい状態となっているようです。

ただ、軽自動車にしてはあまりにも車両価格の設定が高すぎるので、それが大ヒットにつながらない原因の一つとなっているのだと思われます。

 

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