新型コロナウイルス感染症が蔓延する現在で、当施設も感染症対策を行っておりましたが、1月にクラスターが発生いたしました。
職員が感染し、管轄する朝霞保健所に相談。当該フロアの職員、入所者全員PCR検査の指示があり、5名の入所者の感染が判明しました。
判明後速やかに配備していた簡易陰圧装置を設置し、陰圧室とし5名の入所者様に移動していただきました。

幸いにも簡易陰圧装置が効果を発揮し、収束するまでの1ヵ月間で入所者様への感染は増えることはありませんでした。
この間の感染者数は職員8名、入所者様6名の14名でした。職員で感染者数が増えてしまったことの原因としては大半が陰圧装置設置後、移動する際に関わった職員でしたのでこちらは反省点となります。

当施設に設置している簡易陰圧装置は令和2年度の埼玉県地域密着型サービス等整備助成事業費等補助金(介護施設等における新型コロナウイルス感染拡大防止対策支援事業)にて全額補助金で配備しました。

排気HEPAフィルターユニットを搭載しており、居室等に設置し、室内空気をHEPAフィルターで処理後に屋外に排気し、部屋を陰圧(負圧)にすることにより、空気感染、飛沫感染の可能性がある病原体等が室外に漏洩することを抑制します。室内空気を減圧し、室内と廊下の気圧差を2.5Pa以上(室内が-2.5Pa以下)にすることにより、「簡易陰圧室」として使用することができるものです。また、室内から吸気した空気をHEPAフィルターで処理し、室内に排気することにより、部屋の空気を浄化します。平時は空気清浄機としても利用できます。

※ 簡易陰圧装置と差圧計作動前、作動後

令和3年度はやはり、埼玉県地域密着型サービス等整備助成事業費等補助金(介護施設等における多床室の個室化に要する改修費支援事業)にて4人室17室をパーテーションで個室化する工事を全額補助金にて行いました。
このことにより万が一の蔓延時にも4人室が個室となり、より対応がしやすくなったかと思います。

※ 多床室個室化工事前(左)と後(右)【306号室】
※ 多床室個室化工事前(左)と後(右)【210号室】

感染症に対して準備をしすぎるということはありません。今回も簡易陰圧装置を配備した際は大きすぎる空気清浄機などと揶揄されておりましたが、実際に使用してみて、“あって良かった。陰圧装置ってすごいんだな。”というのが正直な感想です。ただし、準備は大事ですが、それを使用する我々が新型コロナウイルス感染者を差別するようなことはしてはいけないと思います。誰しもが感染するリスクがあるこのウイルス、感染してしまったからといって過度に避けることのないように、当施設ではこれからもしっかりと感染予防をしていきたいと思います。

 

ワムタウン通信6月号
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